山に道が出来ると世界が変わる!

 山って、田舎はもとより都会に近い所でもそこそこ目にするのに、あまり生活とリンクしてない様に思います。

 何故なのかは色々な理由がありますね。
例えば、昔は木(薪や炭)が燃料として使われていたから、みんな山に行って燃料を調達していましたし、食器や家具など身の回りのものは木で作っていました。
 とても分かりやすく山と生活がリンクしていましたが、この数十年で燃料は石油が主になり、その石油から作られるプラスチック製品の食器や家具が至る所で見られます。
だから、山に行かなくても生活が成り立つし、しかも林業の担い手がどんどん少なくなってしまった事で、山に人が入る事がほぼなくなってしまいました。

 かつて里山として人々が活用してきた山は、手入れされなくなるとうっそうとしたしげみになって、かえって環境を損ねてしまいます。定期的に手入れをする事でたくさんのはたらきをするのが里山の大切な"役目"と言っても良いでしょう。
 山に入るにはとにかく道が必要。道が出来ると山の景色は劇的に変わります。
「山に道が出来ると世界が変わる!」という名言もあるくらい。
そして、山の景色に溶け込んだ道はとても気持ち良く、山に入りたくなります。
山の空間を構成する大事な要素が"林内作業道"、しかも、決して崩さない道を作ることが大事です。
山の形に合わせて尾根伝いにルートを選ぶと、自然とカーブの曲線がきれいに見える様に道が出来ます。
道が出来る前は、進む方向も定まりません。
道が出来ると、木も容易に切り出せて、色々活用出来ます。

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